
ボーナスは、基本給をもとに算出されます。給与明細のところに、基本給と書かれている欄がそれに当たります。例えば、基本給が25万円で年間3ヶ月の賞与がもらえる会社であれば、・・・。
ボーナスの算出方法とは?
・夏のボーナス:25万円×1.5ヶ月=37.5万円
・冬のボーナス:25万円×1.5ヶ月=37.5万円
ということですね。
会社によっては、個人の業績が加味されるところもありますので、賞与の平均月数+αで実際にもらえる額が変わります。この賞与が年間で何ヶ月分もらえるのかというのは、毎年、会社側と労働組合(=従業員の代表)同士で話し合われて決まります。
ほとんどの場合、会社側の言いなりのケースが多いです。労働組合側は自分たちの要求は言いますが、職を失うわけにはいかないので、最終的には自分たちが妥協しているといった状況ですね。
なので、賞与が年間で何ヶ月もらえるかというのは、会社側との協議で決まるということを覚えておきましょう!
気になることは、他人とのボーナス比較
やっぱり人間、気になるのは周りの友達や同世代の人と比べて、「自分は高いのか、安いのか」ということですね。ボーナスは、先ほどご紹介しましたが、基本給×賞与月数なので、基本給が高くて、もらえる賞与月数が多ければ、必然的にボーナスが上がるわけです。
基本給というのは、あなたの学歴やその会社での勤続年数によって決まります。賞与月数は、その会社の売上やその年の業績によって変動します。また、働く業界によっても差があり、どれだけ頑張っても他業界を追い越せないケースも出てきます。
それは、これはこんなカラクリがあるからです。そのカラクリを解説する前に、下の表を見てみましょう!
「業界の規模」 と 「業種別の年収ランキング」 の対比表です。
(参考:業界別 業界規模ランキング 1-30位)
ランキング | 業種別規模 | (円) | 年収 | (万円) |
---|---|---|---|---|
1位 | 家電・電機 | 64兆5,833 | 総合商社 | 1,116 |
2位 | 総合商社 | 62兆3,036 | テレビ | 910 |
3位 | 小売 | 47兆5,570 | 通信 | 854 |
4 | 自動車 | 43兆9,814 | 石油 | 841 |
5 | 金融 | 40兆8,141 | ビール | 841 |
6 | 専門商社 | 36兆7,974 | 損害保険 | 815 |
7 | 通信 | 25兆5,934 | 電力 | 800 |
8 | 化学 | 21兆5,286 | 海運 | 789 |
9 | 銀行 | 20兆6,790 | 携帯電話 | 754 |
10 | 石油 | 20兆6,647 | プラント | 727 |
11 | 自動車部品 | 20兆4,095 | OA機器 | 716 |
12 | 機械 | 19兆4,597 | 重電 | 715 |
13 | スーパー | 18兆8,390 | 製薬 | 697 |
14 | 食品 | 16兆8,216 | 清涼飲料 | 686 |
15 | 電力 | 16兆3,207 | 家電・電機 | 676 |
16 | 建設 | 15兆0,862 | 家庭用品 | 676 |
17 | 鉄道 | 13兆4,229 | 証券 | 663 |
18 | 鉄鋼 | 13兆4,168 | 時計 | 660 |
19 | サービス | 13兆1,308 | パチンコ(製造・卸) | 658 |
20 | 不動産 | 10兆1,085 | 製粉 | 645 |
21 | 非鉄金属 | 9兆8,791 | 金融 | 641 |
22 | 携帯電話 | 9兆5,792 | 銀行 | 634 |
23 | 製薬 | 8兆8,418 | リース | 630 |
24 | 百貨店 | 7兆5,100 | ガス | 628 |
25 | 住宅設備 | 7兆4,285 | 土木 | 628 |
26 | 造船重機 | 7兆2,653 | 造船重機 | 626 |
27 | 半導体 | 7兆2,477 | 建設 | 618 |
28 | コンビニ | 6兆5,063 | 二輪車・バイク | 613 |
29 | 損害保険 | 6兆3,381 | 医療機器 | 612 |
30 | OA機器 | 6兆2,838 | 出版 | 610 |
この関係が、どれだけ頑張っても他業界を追い越せないカラクリです。お気づきの方もいるかもしれませんが、「業界の規模」 と 「年収」 は 比例関係ではありません。
いくら外から見て業界が大きかろうと、社員ひとりひとりがもらえる給料とは比例しないのです。すなわち、年収ランキングに入っている企業は、利益を従業員に還元しやすい構造になっていると言えます。
年収は、業界の市場規模に必ずしも比例しない ということを覚えておきましょう。
他人とボーナスを比較する場合、まずは、自分の企業が利益を還元しやすい企業かどうかを確認し、そして、比べたい相手の企業が同じように利益を還元しやすい企業かを確認します。この時点で、相手の企業が良ければ、当然ながらボーナスも良いという結果になるでしょう。
ボーナスが高い低いは、利益を還元しやすい業種に属しているか否かが重要ですので、利益を従業員に還元していない業種で、いくら人よりも頑張っても、すでに勝負はついているわけなのです。人はどんなに頑張っても、2倍、3倍はがんばれないですよね。それを言ってしまうと、夢も希望もありませんが・・・(・ω・`)
ボーナスを気にする人は、年収も気になる!?
そうは言っても、今更 「転職」 なんてできないし、単純に自分の年収が、平均よりも多くもらっているのかどうかを知りたい人もいると思います。
そこで、活躍するのが、「年収偏差値算定」です。
これは、自分の年収と年齢を入力するだけで、偏差値を算出するものです。
結果には、 ”偏差値” と ”標準年収” がでますので、簡単に、一瞬で結果を見ることができます。自分の年収偏差値を見てみましょう!
結果の見方としては、偏差値50が平均と同じとなります。50以上あれば、同年代の人より多くもらっていると言えます。ちなみに私は、「53.2」でちょっとだけ平均より上でした。^^
業種別冬のボーナス平均額を予想してみる
冒頭にボーナスは、会社側と組合員側との協議で決まるとご紹介しました。なので、あなたの会社自身のボーナスはわかるはずです。また、利益を還元しやすい構造となっている業種が、必然的にボーナスも多くもらえることもご理解いただけたと思います。
その上で、業種別のボーナス平均額を見てみましょう!このデータは、2013年8月に日本経済団体連合会が公開した「夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果」となります。
4.私鉄:859,725円
5.機械金属:836,382円
6.造船:816,053円
7.電機:769,211円
8.化学:759,488円
9.ゴム:754,195円
10.民鉄:733,470円
これは、2013年の夏季賞与の結果となります。今アベノミクスによる経済効果が上向きであることから、おそらく冬のボーナス時も現状維持もしくは上向きになるであろうという予測から、夏季と横ばい傾向になるかと思われます。
自分が今いる業界が他の業界と比べどの位置に存在するのか?また、将来的な見込みがある業界なのか参考にしていただけたらと思います。